朝倉未来が有利？メイウェザー戦は何ラウンド？ルールについて

2023年2月8日

９月２５日にRIZINで朝倉未来VSフロイド・メイウェザーのエキシビジョンマッチがあります。

多くの格闘家やファンの間で注目され、勝敗予想がされています。しかし勝敗に大きく影響する、詳しいルールの説明がRIZINからまだありません。

そこで、メイウェザー選手と朝倉選手の発言から、何ラウンド制なのかなど、ルールについてまとめてみました。

何ラウンド？ルールは？

ルールとしては、ボクシングのエキシビジョンマッチとなります。朝倉選手は総合格闘技の選手でボクシングは未経験、メイウェザー選手はボクシングで50戦無敗の選手です。

今回のマッチは完全にメイウェザー選手の土俵になります。朝倉選手はキックボクシングでの試合を希望していたようでしたが、その契約には至りませんでした。

2018年にメイウェザー選手と対戦した那須川天心選手は、キックしたら1蹴り5億とメイウェザー選手サイドに言われたことがありました。

そこで、一部のスポンサーからは、朝倉選手にキックをしてでも勝ってほしいと5億払いますと話が来たことも語っていました。また、朝倉選手は最低でも2蹴り（10億）なければ倒せないと笑って話していました。

何ラウンド制？勝敗はどう決まる？

このマッチは３分３ラウンド制です。ボクサーは本来3分12Rあり、総合格闘技は5分3Rのため、長期戦になればボクサーのメイウェザー選手の方が有利です。

しかし3分3Rであれば総合格闘技よりも短い時間であり、15歳年下の朝倉選手の方が体力的には有利だと思います。

また、判定決着はなく、KO勝利かドローとなります。この点も両選手の戦略が大事になってきそうです。

グローブは何オンス？

このマッチでは８オンスのグローブを使用します。７０kgのボクサーであれば通常１０オンスを使用します。８オンスは１０オンスよりも小さく、軽いです。そのため、ガードの隙間からパンチが当たることもあります。

また、小さいグローブのためパンチがあたる衝撃は大きいようです。グローブの違いでも選手としては大きな差になるようです。

契約体重は？

朝倉選手のユーチューブ動画によると、体重契約はなしになったと話していました。メイウェザー選手は普段は６８～７０kg、朝倉選手は現在なんと約８０ｋｇあるそうです。

朝倉選手は体重制限がないことに喜んでいるようでした。しかしネット上では、朝倉選手が減量をしなければ、メイウェザー選手が勝つ可能性が更に高くなると話していました。

理由は、組技がある総合格闘技では体重が重い方が有利ですが、ボクシングではスピードが大切で、体重が重ければパンチとステップのスピードが落ちてしまうからだといいます。

朝倉選手が理解しているかは不明ですが、減量をした方がいいというネットの声が多いので、本人にもその意見は届いてほしいです。

海外の反応について

９月２５日に超（スーパー）RIZINにて朝倉未来VSメイウェザーのエキシビションマッチがあります。日本で多くの人気がある朝倉選手の豪華なマッチに楽しみにしているファンは多いでしょう。世界的に有名なメイウェザー選手との対戦ということで、海外では注目はされているのでしょうか？今回は朝倉選手の知名度やマッチへの海外の反応についてお伝えしていきたいと思います。

海外での朝倉選手の知名度

日本では格闘技ファンではない方にも認識されている朝倉選手。海外での知名度は、ほとんど無名と言っても過言ではないでしょう。

なぜなら、メイウェザー選手とのマッチ決定後、UFCのライト級選手であるテレンス・マッケニー氏はツイッターで「ミクル・アサクラって誰だよ。そんでもってなんで世界ランク119位にも満たないやつが、メイウェザーなんかとやれるんだ？」とツイートしていました。

その他にも、英紙「デイリーメール」では「世界的に全く無名の朝倉選手と対戦することに非常に驚いたと報じています。海外のMMAウェブメディアでは「朝倉未来は誰ですか？」という記事で詳しいプロフィールを紹介していました。

以上のことから、海外ではほとんど無名ということが分かります。

海外の反応

海外ではこのマッチに関してツイッターなどのSNSで多くの反応がありました。しかし勝敗予想というよりもメイウェザー選手への批判やファイトマネーについて意見を言っていることが多かったです。

メイウェザー選手への批判としては「エキシビションのワールドツアーでもやっているのか？」「ユーチューバーやMMA選手と戦うまでに落ちぶれてしまうとは悲しい」「こんなゴミみたいなエキシビションをやらずに済むよう、もっとちゃんと金の管理をした方がいい」など厳しい意見が多くありました。

メイウェザー選手のファイトマネーについては、「この試合でいくらもらえるの？」というツイートが多く、金の亡者と呼ばれるメイウェザー選手のファイトマネーの予想で盛り上がっていました。

海外での朝倉選手やメイウェザー選手とのマッチに対する反応をまとめてみました。

日本では格闘家としてもユーチューバーとしても大人気の朝倉選手ですが、世界的に見るとやはり無名なのですね。朝倉選手自身もユーチューブで、海外で無名であることを理解していると話しています。メイウェザー選手との会見でも記者からの質問はメイウェザー選手だけに集中し、朝倉選手には質問はありませんでした。

しかし、会見で朝倉選手は「総合格闘家として海外に名前を売るために利用させてもらう」と発言していました。朝倉選手がUFCやBellatorで活躍することを期待している格闘技ファンは多いと思うので、今回のエキシビジョンマッチは勝敗に関わらず未来に繋がるマッチにしてほしいです。

記者会見について

１回目の記者会見

６月１４日にラスベガスで行われた記者会見では、朝倉選手は「総合格闘家として世界に名前を売るために利用させてもらう」と話していました。記者からの質問はメイウェザー選手に集中し、試合とは関係のない自身の話も長々としていました。その話の長さに朝倉選手は明らかに飽きた様子でした。

携帯をイジりはじめ、ツイッターで「メイウェザーマジで話なげぇ」とツイートし話題になり、メイウェザー選手をサングラス越しに睨み付けることもありました。この時のフェイスオフでは、朝倉選手がメイウェザー選手に一歩、歩み寄りとても近い距離での緊張感あるフェイスオフとなりました。

２回目の記者会見

２度目の記者会見が８月３1日にハワイで行われました。この日は、予想外の事件が多く起こりました。今回、メイウェザーの通訳と称して会見中に突然、RIZIN選手で朝倉選手とSNS上で度々舌戦繰り広げている平本蓮選手が登場。

そして、メイウェザー選手が平本選手の耳元で囁き、それを平本選手が通訳するというコントのような演出がありました。内容としては、「お前は俺ぐらい稼いでから調子に乗れとメイウェザーさんが言っています。」「ダサい服のブランドを出してんじゃねぇ、TMTを見習えとメイウェザーさんが言っています。」「俺のパンチで朝倉未来の鼻はナスぐらいに膨れ上がるとメイウェザーさんが言っていました。」などありました。

朝倉選手はこれに対してどう思ったのかは不明ですが、格闘家やファンの間では、平本選手のパフォーマンスは面白かったという声が多かったです。SNSでは「～とメイウェザーさんが言っています。」が一部格闘技ファンの間で流行りました。

また、会見の最後に再び朝倉選手とメイウェザー選手のフェイスオフがありました。ここでメイウェザー選手が朝倉選手に一歩近寄り、距離が近くなった際、メイウェザー選手のボディガードが朝倉選手を突き飛ばしました。

これには朝倉選手も少し怒ったような表情をしていましたが、乱闘には至りませんでした。会見終了後、朝倉選手はSNSで、突き飛ばしたボディガードに対して「ブレイキングダウンに呼んでボコボコにしてやろうかな」と話していました。

ボディーガードジジ

メイウェザー選手のボディガードの正体

レイ・サデギという名前で、ボディガード名としてジジー・マックという名前もあるそうです。イラン出身、４０歳。９年ほどメイウェザー選手のボディガードをやっているそうです。

もともと総合格闘家の経験があり、メイウェザー選手のジムに入門したのがメイウェザー選手との出会いだったようです。そこからボディガードとなり、「メイウェザーを守るためならブルースリーとでも戦う」と発言したこともありました。

このボディガードの方がなぜ朝倉選手を突き飛ばしたのか真相は語られていません。フェイスオフでメイウェザー選手と朝倉選手の距離が近くなったため、危機感を持ったことが一番の理由としては考えられます。

一部格闘技ファンの間では、朝倉選手がメイウェザー選手へ煽ることがほとんどなかったため、ボディガードが盛り上がりに欠けると考え、突き飛ばしたのではないかという憶測もありました。

朝倉選手の反応

朝倉選手は、突き飛ばされた直後少し怒ったような表情がありました。しかし、ボディガードの方に対してやり返すことはなかったです。

会見後、朝倉選手はツイッターで突き飛ばされた動画を上げ、「この真ん中のオッサンはBreaking　Downに呼んでボコボコにしてやろうかな」とツイートし、話題になっていました。

また一部ファンからは、朝倉選手のツイートに対して、「会見が盛り上がりに欠けたから、メイウェザー選手のボディガードが盛り上げようとしたのではないか」「もっとメイウェザー選手を煽って欲しかった」という意見も多くありました。それに対して朝倉選手は、「俺、ずーと昔から自分から煽ったりするタイプじゃないんだよね　質問されたら答えが煽りになるけど」とツイートしていました。
　　

3回目の記者会見

なんと3回目は若者が集まる東京の渋谷が舞台。

メイウェザー、朝倉未来、皇治、ジジの４選手が登場し、最後の会見をしました。

メイウェザーと朝倉未来のフェイスtoフェイスでは、メイウェザーが少しずつ近寄る場面もあり、メイウェザーが朝倉未来に対して「臭い」と言い放ちました。

一方、皇治とジジは皇治がメイウェザーの仮面を被りジジに対して挑発をします。仮面をジジに渡すと一瞬破る仕草をしますが”ボス”の仮面を破る事は出来ないと思ったたのか手を止めました。

日本人の反応

プロボクサー井上尚弥選手

まずは、現在WBAスーパー・WBC・IBF世界バンダム級統一王者、世界３階級制覇王者の井上尚弥選手。朝倉選手VSメイウェザー選手の試合発表後、会見で記者に世界でボクシングルールのエキシビションマッチが流行していることについて見解を求められました。井上選手は少し困った表情で、「これについては、いい面とそうでない面もある。

難しいところですが、メイウェザーが日本に来て試合をするということはそれだけの注目も集まるし、ボクシングも広まるのでいいところもあるのではないかなと思う」と複雑な心境をコメントし、勝敗などについては語りませんでした。

プロボクサー京口紘人選手

現WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口選手は、自身のユーチューブで「９：１で勝てない、１万回試合して１回勝つぐらいの確率。」と話し、また、「この試合は試合ではなく、エンターテインメントだと思っている」とも話していました。その後、朝倉選手とメユーチューブでコラボし、メイウェザー対策を教えていました。

そこでは、「ボクシングしようと思わない方がいい、ボクシングの良さを少し取り入れるくらいがいい」と朝倉選手に伝えていました。

元プロボクサー内山高志

朝倉選手はメイウェザー対策として、教えを受けに内山さんとユーチューブでコラボしています。内山さんは「ボクサーにはない総合格闘技の要素を活かした方が、メイウェザーはやりづらい」と朝倉選手に伝えていました。その上でメイウェザー選手の動きを想定した指導やマススパーリングを行っていました。

元プロボクサー具志堅用高

自身のユーチューブで朝倉選手VSメイウェザー選手に対して、「厳しい、やってみないと分からないけど１Rで負ける可能性もある」と話し、「でもメイウェザー選手が日本に来るのは楽しみ」と話していました。

元プロボクサー　竹原慎二

朝倉選手とはユーチューブでコラボ経験がある竹原さん。自身のユーチューブで「メイウェザーが勝つでしょう。でも未来選手にもチャンスはあると思う。年齢差を考えるとゼロではない。話題性としての試合だと思うけど楽しみだ。」と話していました。

元プロボクサー　畑山隆則　

自身のユーチューブで、「第三者から見たら無謀、でも勝敗というよりメイウェザーと試合をできるということがすごい。日本のプロボクサーはやりたくでもできない」と話していました。

メイウェザーを倒すには？

２０１５年にメイウェザー選手と世紀の一戦を交わしたマニーパッキャオ選手からメイウェザー戦に向けて直接指導を受けに、RIZIN榊原氏と朝倉未来選手がフィリピンへ行きました。この様子はRIZINのチャンネルと朝倉未来チャンネルで公開されています。パッキャオ選手のジムで、朝倉選手は直接、ボクシングの技術やメイウェザー対策について指導を受け、かなり貴重な体験をしていました。

メイウェザー選手の倒し方

朝倉選手はミット打ちをパッキャオ選手に見てもらいました。ボクシング技術としては肩の力を抜くこと、フットワークの重要性の指導を受けました。朝倉選手は指摘されると、すぐに言われた動きを行うことができ、その度にパッキャオ選手に「Very good」と褒められていました。

ボクシングと総合格闘技は全く違う競技で、朝倉選手はこれまでフットワークの練習はしたことがないため、なかなか新鮮な練習になったようです。

朝倉選手がパッキャオ選手に「メイウェザー選手に当たるパンチを教えて欲しい」と伝え、実際に教えてもらっていました。映像ではどんなパンチなのかは隠していましたが、スペシャルパンチを伝授してもらったようです。

朝倉選手の勝機

練習後にパッキャオ選手は、朝倉選手に対して「彼にはポテンシャルやパンチ力がある、９月までにフットワークを身に着けて欲しい。メイウェザーとの試合を楽しみにしている。」と話しました。また、RIZIN榊原氏が「メイウェザーに対しての勝機は？」という質問をし、パッキャオ選手は「勝機はあるよ、強いもん、フットワークとパンチの連動を意識してね」と話していました。

朝倉選手はメイウェザー戦に向けて、ビックスターのパッキャオ選手に指導を受けました。ボクシング未経験の朝倉選手に基礎から、メイウェザー選手を倒すためのスペシャルパンチまで、とても親切に教えてくれていました。また、パッキャオ選手が朝倉選手の実力を認めてくれていたことは、日本の格闘技ファンとして嬉しく思いました。

メイウェザー戦までに、パッキャオ選手とずっと歩んできたトレーナーに、日本で２週間のボクシング指導をしてもらうことも決まり、とても良い環境で練習が行えると朝倉選手は話していました。

試合当日パッキャオ選手直伝のスペシャルパンチは出るのか、楽しみです。